アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

殺しのVTR

デイヴィッド・リンジー著『殺しのVTR

サスペンス小説家にはそれぞれヒーローの主人公シリーズがあります。デイヴィッド・リンジーの場合、それはヘイドン刑事と言うタフだが心に闇を持つ男。
これはヘイドンシリーズの二作目に当たります。
ヘイドンには美しく聡明な妻がいてヘイドンを支え続けていますが、彼が心を閉ざし一人の世界にこもる時、非常につらく無力に感じています。
この作品ではヘイドンのその闇の部分を、彼が妻ニーナに初めて告白します。
犯人に迫れると言うことはその異常心理を理解出来、我がことのように感じられると言うこと。
そのヘイドンの危なさが伝わります。

殺しのVTR』-デイヴィッド・リンジー-

20070128224807.jpg

扶桑社ミステリー・800円

ジャンル:サイコサスペンス
サ イ コ度・★★★
サスペンス度・★★
ホ ラ ー度・-
ロ マ ン度・★★
感  動 度・★
読みやすさ度・★★

ある映像編集のプロが会社の現像室で殺される。
それには戦争カメラマンから渡されたビデオフィルムが関わっているらしいが何が写っていたのかははっきりわからない。
写っているものをネタに強請ろうとする者は?
またその内容は?
ヘイドンが捜査をすすめるうち、残虐を極めた恐ろしいゲームが浮かび上がってくる。

前半は非常に読みにくかった。
物語が後半に進むにつれて加速度的に入り込んで行ったが、もう少しテンポ感が欲しい、サイコなのかサスペンスなのか推理物なのか途中まで判りにくく消化不良。

残虐シーンはスプラッター系を思わせる凄まじさで、匂いまで感じるほどの描写のリアルさがやはりリンジー!とうなずかせる。

ヘイドンの心の闇の描写も丁寧で、妻ニーナの苦しみと共に、愛し合いながら崩壊しかねない夫婦の危うさをよく表現して共感を呼ぶ。

スポンサーサイト

PageTop

悪魔が目をとじるまで

デイヴィッド・リンジーの代表作。
デイヴィッド・リンジーは非常に緻密で細かい人物描写をします。そのおかげで人物一人一人がリアルに浮かび上がるので、自分がまるであるときは殺される被害者そのものに、また犯人に、また捜査する刑事になって現場に立っているような気になります。

設定もリアルで細やか、警察の捜査手順の描写も手を抜かず、臨場感があり、とても才能を感じさせる作家です。

D・リンジーの入門としては(といっても作品数はそう多くはないのですが)是非この作品から入って欲しい、一級のエンターテイメントだと思います。

それは『悪魔が目を閉じるまで』-デイヴィッド・リンジー-
悪魔が目をとじるまで

新潮文庫 上下巻 560円・600円

ジャンル:サイコサスペンス
サ イ コ度・★★★★★
サスペンス度・★★★★
ホ ラ ー度・-
ロ マ ン度・★★★★
感  動 度・★★★★
読みやすさ度・★★★

のっけからジェットコースター級で読者を物語に引き込む展開。
ある主婦がホテルの一室で殺されて発見され、それを皮切りに異常な連続殺人が起こり始める。

被害者たちはみな、縛られて、顔の判別が付かないほど殴打され、乳首とまぶたを切り取られ、体中を噛まれ、あるいは噛み千切られ、死んだ後に丁寧に化粧を施され、衣服をきちんとたたまれて全裸で発見される。

女性刑事パーマとFBI心理分析官のグラントが事件を追う中、たくさんの同性愛者、SM愛好者、その他倒錯者たち、また過去に傷をかかえ精神分析医にかかる裕福な女性たちが入れ替わり登場し、被害者と加害者のリストを行きつ戻りつ事件をスリリングに展開させる。

最後の最後まで読者の予想を裏切り続ける展開の見事さと、人物描写のリアルさを堪能していただきたい。

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。