アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

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グミアゲハ

 全然大きくならないアゲハの幼虫がいた。
色つやも悪く元気がなかったので、きっと寄生されているんだろうなぁと諦めていた。
このままでは芋虫のまま死んでしまうのだろうと思っていたら、飼育箱の蓋で小さな小さな蛹になった。

普通4日目あたりで寄生蛆が出て来るのだが、変化なく10日以上過ぎ、ある晩黒くなり始めた。
「えっ、羽化するの?」
目を凝らして見ると中の模様入りの黒い羽が透けて見える。
あわてて飼育箱をベッド脇に移して羽化の準備をした。

普通は明け方羽化して、飛べるようになるまで3時間近く羽を伸ばして行って、朝日に飛び立つのだが、朝6時になっても羽化せず。
うとうとしながら見守っていたが、ちょっと目を離した9時、小さなナミアゲハが。

「うわー、信じられない!モンシロチョウくらいのアゲハだ!」
物差しで測ってみたら体長2.5センチ、羽の上から下まで入れても4センチだ。
見たこともない小さなアゲハ蝶(♂)は、よく見ると奇形だった。
花の蜜を吸うためのストローが2本あり、そして足は4本しかなかった。
小さすぎて6本足を生やすスペースがなかったのかな。
ストローも口元から2本出ているのでうまく丸められないようだ。
これで花につかまったり蜜を吸ったりするのは難しいんじゃないんだろうか。

母が「きゃー、可愛い!うちで飼うしかないわよ。」
もちろんそれは無理だ。
どこまで生きられるのかわからないが、しばらくしてから外に放した。

あとで聞いた話によると、奇形蝶の市場があって、状態によっては高く売れるそうだ。
珍しい奇形になると一頭数百万円とか。
えっ、放蝶は早まった?

いやいや、だってそれって標本になるんでしょ?
いくら長く生きられなくても、標本になるって分かって売るなんて、どう考えても無理です!

母と名付けた「ナミアゲハ」ならぬ「グミアゲハ」。
どこかを飛んでいてくれるかなぁ。

(私の手に止まっている写真を見て下さい。指の第一関節までしか体長がないでしょ!)

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グミアゲハ1

グミアゲハ2

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隣の芝生

 隣の芝生は青く見えると言うが、犬は本能的にもその傾向が大きい。
本来、犬は強いものから先に食事をして、残り物を順位の低いものが食べる。

あやめとすみれの前にフードを置く。
二人は交差して相手のを食べる。毎日の光景。

うちの場合、フードは何種類かのミックスだ。
皮膚や毛艶を良くするフード、好みのうるさい子用グルメフード、健康な子を産むためのフードなどなど・・・。
その子の状態に合わせてミックスのバランスを変えたりするので、取りっこをするのはそのせい?
と、初めは思った。

が、違うようだ。
観察していると、結局どんな組み合わせにしても食べるのは相手の器の方から食べる。
食べ始めるのはもちろんあやめ。
それを見たすみれがしょうがなくあやめの器の方に回る。
これであやめが大食漢ならついでにすみれの分も食べるのかも知れないが、あやめは食が細い。

あやめは食べ方にムラがあって一時期とても苦労したので、「グルメ用」を多め、「出産用」は嫌がるので少な目または無しで入れているのだが、「グルメ用」少な目「出産用」多めのすみれのを独り占めして食べているではないか。

なんだそっか。
食べさせたいと思うものを反対に置けばいいわけね。
今度からそうします。

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初めてのクロアゲハ

 初めてクロアゲハが羽化した。
今までキアゲハばかり飼育していて、なんとなく「アゲハの飼育は簡単」と分かったつもりでいたが、とんでもないことだった。

 とにかく幼虫がサナギになった途端に死んでいく。
クロアゲハで3個、ナミアゲハで5個。
キアゲハでは起こらなかったことだ。

アゲハは雌一頭が、一生で約200個の卵を産むそうだ。
その卵が蝶になる確率は0.6%、つまり1~2頭しか蝶になって空を飛べないという事だ。
雌雄一対で200個とすると、種の保存はギリギリ保たれるかどうか。

その少ない羽化率の原因は、あまりにも沢山いる天敵だ。

 まず人間。
アゲハの食草は人間の食べるセリ科や柑橘系なので、農家の人たちからすれば害虫だ。
そして、クモ、アシナガバチ、カメムシ、トカゲ、カマキリ、鳥、etc・・・。
果てしない。

その中でもアゲハにとって最も恐ろしい敵はヤドリバエやアゲハヒメバチと言った寄生虫だ。
これに寄生されることで死亡率が一気にあがるそうだ。

話には聞いていたが、キアゲハでは一度もそんなことはなかったので、あまり気にしていなかった。
キアゲハの食草はうちでは三つ葉とフェンネル。
そしてナミアゲハとクロアゲハは柚子と金柑の葉っぱ。
この柑橘系アゲハの世話をするようになってから最初の一団が壊滅状態になった。

サナギになって数日、殻を破って大きな蛆虫が出てきたのだ。
ヤドリバエの幼虫で、丸々太っていて、一日経って黒い蛹になった。大ショック!
当然アゲハのサナギは死んでしまう。

調べてみるとヤドリバエは、アゲハの幼虫が葉を齧った時の唾液と葉の汁が混じった匂いを嗅ぎつけて、葉っぱの裏に直径0.2ミリの卵を産むそうだ。
それを幼虫が気づかずに食べ、体内で孵化して潜伏し、サナギになると一気に中身を食べながら成長を始めるらしい。

 憎い奴だけど、これが自然界。
私は人間で良かったなあ。
「ごめん、勉強不足で本当にごめんね。」
死んでしまったサナギたちに謝りつつ、今度は柚子の葉の表裏隅々まで柔らかいスポンジで良く洗うようにした。
(また手間が増えたぞ!)

そして、ようやく第一号のクロアゲハ誕生!
朝日を浴びて、なんと綺麗なことか。

そしてふと、クロアゲハを見ながら思った。
私は黒い生き物が好きなのか?
黒プードルも黒ラブも大好き、一番飼いたい犬はベルジアン・タービュレン(黒オオカミみたいな犬)。
だからアミに引き続きあやめに惹かれるのか?
・・・そうだったのか? 発見か?

いやいや違う。
黒い虫で唯一許せない奴、いるね。

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母あやめ



 あやめの母親ぶりは期待を上回った。
出産直後からお転婆ぶりは影をひそめ、注意深く愛情深く子育てを始めたのにはびっくりさせられた。
以前からすみれの子を拉致しようとしていたので、子供好きかも知れないとは思っていた。
しかし、動くおもちゃと思っている可能性もあったし、夢中になると転がしたりして乱暴に扱うのではないかと心配していた。

ところがところが、アミの子育てのように子供たちの回りをくるくる回って、そっと抱きかかえたり、首をかしげてじっとのぞきこんでいたり、暇さえあれば世話にいそしんでいた。

 離乳間近になると、歯も生えてきて普通おっぱいを吸われるのを嫌がるようになるのだが、養子先に引き取られる前日まで出ないおっぱいを吸わせてやり、遊んでやっていた。
お腹を見ると何か所か赤く跡がついていて、おっぱいを吸う時歯が当たったに違いないと思うのだが、じっと我慢したのだろうか。

女の子より男の子が二回りも大きいので遊んでいるつもりでもつい乱暴になる。
女の子がお兄ちゃんに噛みつかれて悲鳴を上げると、あやめが何気なく男の子を誘導して遊び相手になり、その間にすみれが女の子の相手をする。
連係プレーが取れている。
おかげで女の子はすみれのあとを、遊んで欲しくて付いて歩くようになった。

新しい家族のもとに行く当日。
 アミの時は、子供たちが生後2ヶ月になると「もう、うんざり」と言う顔をしていたので心配しなかったが、今回は引き取られる直前まで可愛がっているあやめを見て、私は内心ドキドキだった。

 二頭とも行ってしまったあと、見送って戻ってきた私を不思議そうに見上げるあやめ。
探している様子はないのだが、果たしてどうなのだろうか。

 しばらくすると「ひんひん」と鳴いて二階に駆け上がった。
しまった!二階はまだ子供たちのサークルやタオルを片づけていない!
あやめを追って私も駆け上り、わざと明るい声を装って「あやめ、どうしたの?何か探しているの?」
と聞くと、あやめはパッと目を輝かせてボールをくわえて飛びついてきた。
「ん???」
いまいち分からない・・・。
本当に私と遊ぼうと思ってボールを探しに行ったのか、それともチビ達を探しに行って、話しかけられた途端に忘れて遊ぶモードに入ったのか・・・。
なんにしても落ち込まれるよりいい。
このままどうか思い出さないで欲しい、と願ったが案外早く、次の日からは再びどこまでも私のあとを付きまとう甘ったれで子供っぽいあやめに戻った。

良かった。お疲れ様。

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門出

6月3日で生後2ヶ月になったあやめの子供たちは、6月7日、8日と相次いで新しい家に迎えられていった。

以前に書いたが、アミの生まれ変わりがあやめのお腹に宿って再び出会えるのを夢見て来た。
愛犬や愛猫を亡くした人が一度は抱く想いなのだと思う。
アミを失ってまもなく見て頂いた、占い師兼スピリチュアリストの方にも「この世でもう一度会えるようですね。」と言われた。
ただし「探し過ぎないように。「会えば必ずわかります。でも『この子かも』『この子だろうか』と思いすぎると直感が鈍ってわからなくなってしまいますよ。」と付け加えられた。

はたして生まれ変わりはあるのか。
信じたい気持ちが強いけれど、「この子かも病」ではらはらするのはは辛い。
無心で子育てをして、万が一の時は直感に頼ろうと、あやめの子が産まれる前から決めていた。
 
 そして、3頭が産まれた。
男の子は顔が真っ黒になって(アミみたいだ!)、女の子はすっごく可愛くなって(やっぱりアミみたいに可愛い!)、死んじゃった男の子もアミの生い立ちに似てるようで(ブレーズの入り方が一番アミっぽかった!)、「もし、アミに気付かず売ってしまったらどうしよう・・・」と、やはり心は千々に乱れっぱなしだった。
 
しかし、直感に頼ろうと決めたではないか。
『直感』で見ればこの中にアミはいない。

 次第に、次に私が愛することになる子がアミであろうとそうじゃなかろうと、出会いは縁なのだと思い始めた。
再びアミに出会えるかも知れない。
違う子に惚れ込むかも知れない。
これから地上でむすぶ縁は、新しくあやめとすみれとの2本の赤い糸が増えたように、アミだけじゃなくまだ糸の端っこを握って待っている子がいるのかも知れない。
しばらくは家の諸事情があって子供を残しにくい状況だ。
アミはそれを知ってて「もっとママが時間出来てから生まれるよ」と遠慮したのかも知れない。

とにかく、いつか会えるかも知れないアミよ、もしも、もしも私の所に再び来るなら、鈍い私にもわかるようにして来るんだよ!

さてさて、気になるあやめの子離れ・・・と言っても長くなりそうなのでこれは次週。

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