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デッド・ゾーン

スティーヴン・キング作品の中で最も愛する作品。
今まで何度読み返したか知れません。
これも初期のものですが、全編に渡る物悲しさ、哀惜の色はホラーサスペンスにジャンル分けされるとは思えないほど見事です。
一篇の詩のように流れる物語の旋律感に思わず涙がにじむ後半、なんという才能だろうと、改めてスティーヴン・キングの奥深さを感じずにいられません。
これを読んで大衆文学だと言う批評家の顔が見たい!

かの巨匠、ディヴィット・クローネンバーグも映画化しており、やはり私の心のスター、クリストファー・ウォーケンがジョン・スミス役で主演しています。内容を少し変えているとは言え、原作の持ち味を崩さずノスタルジックに仕上がっている良い作品だと思います。

デッド・ゾーン』-スティーブン・キング-
デッドゾーン

新潮文庫・上下巻

ジャンル:ホラーサスペンス
サ イ コ度・★★
サスペンス度・★★★
ホ ラ ー度・★
ロ マ ン度・★★★★★
感  動 度・★★★★★
読みやすさ度・★★★★
 総合評価 ・★★★★★

メイン州西部の高校教師であるジョン・スミスはどこまでも平凡な一市民だが、たまに予知能力を発揮することがあった。
あるフェアに恋人と出かけた彼は、恋人を送った帰りに事故に巻き込まれ、4年半後に奇跡的に植物状態から目覚めた時、恋人は去り、そしてジョンは不思議な能力を身につけていた。

人に素手で触るとその人の考えていることがわかったり、その人の未来が見えることで、人助けのつもりでしたことがジョンを孤独に追いやっていく。
そしてある日、下院議員のグレッグ・スティルソンと握手した時、ジョンはグレッグが大統領となり、第三次世界大戦の火蓋を切ることを予知してしまう!
それをだれに言ったところで気違い扱いされるに違いない。
ジョンは孤独の中で一人戦いを決意する。

エスパーものだがジョンはヒーローではない。ヒーローと呼ぶにはあまりに弱く孤独で、健康も愛も失いながら精一杯誠実に生きようとする普通の青年である。
その青年が自分にしか見えない真実によって命を懸けようとしている。
超能力によって犯罪者をつかまえたり、子供を助けたりしたが、世間やマスコミからは好奇の目で見られ、疎んじられた。
恋人とのつかの間の再会もただただ悲しく取り戻せない過去が横たわるばかり。
ジョンの大義とはいったい何なのだろう。

キングらしいリアルな70年代のアメリカの描写に浮かび上がるメロメロなノスタルジーをどうぞ満喫して欲しい。

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