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アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

覇権争い

うちには男子が4頭いる。
アルファロが死んでしまったので、最年長はヒビキ12歳だ。
次がカイザーとケプラーの兄弟8歳、そして詠太1歳だ。

最近この中のケプラーと詠太のリーダー争いが激しさを増している。
アルファロはサイズが4.8㌔と、少し大きめで堂々としていた。
次のヒビキは4㌔弱でリーダーらしさはなく、性格も少しシャイで孤独ぎみ、みんなを取りまとめる力はない。

しかし、犬の力関係はそれだけでは決まらない。
どうやらどれだけ群れの女の子と交配したかでも計るらしい。
ヒビキが現役の間は、女の子にシーズンが来ると途端に胸を張って男らしく振舞っていた。

ケプラーは長い間女の子に興味を示さなかったので、私たちはニューハーフだと思っていた。
カイザーは早めに去勢してしまったせいなのだろうか、この覇権争いには参加しないことが多い。
 と言うか参加出来ないのだろうか。
カイザーが母にかわいがられると、男子たちに寄ってたかっていじめられるのだ。あんなに図体が大きいのに。
まるで「子供も作れないくせにでしゃばるな!」と言わんばかり。
本当にそう言ってるとしたらなんてかわいそうな…(涙)

そして今年、ヒビキの心臓病が少し進んでなんだか年老いたなぁと思い、すみれのお相手に詠太を選んでみた。
バトルはその後勃発した。
ケプラーが下あごをわなわな震わせて怒ったのだ。
ケプラーはニューハーフなのではなく、今までヒビキが現役だったため興味がないふりをして遠慮していたらしい。

サルの群れでもよくあるように、ボス猿が年老いて、苦節何年のナンバー2がようやくのし上がれると思った矢先、ポッと出の若造に先を越されたのだ。
これは怒るよね。
それに、この若造・詠太は母に可愛がられている。
詠太は小さい頃両腕骨折の経験があって、その間母の布団で一緒に寝ていたので、完全な母っ子だ。
さらに、詠太は派閥の御曹司だ。
つまり、母あんず、祖母ゆずの庇護があり、娘ぐみも家に残っている。
ケプが喧嘩を吹っ掛けると、似たような顔の母と祖母が徒党を組んで仕返しをするので、1対3と形勢は非常に不利だ。(もちろんグミは戦力外。)

ケプラーは、母ヒナも祖母ナナも死んでしまったので、味方はいない。
唯一血縁のカイザーは男同士のせいか、肩を持ってはくれない。

「倍返しだ~っ」て言ってるかどうか、ケプラーはうろうろと詠太の回りをつけまわしては因縁を吹っ掛けて喧嘩を始める。
詠太も詠太だ。
自分から「おらおら、やれるものならやってみな」の目つきで肩をぶつけて行く。
そして今日も耳に噛みついて流血だ。
こういう時、手で引き離そうとすると噛みつかれるので、詠太の尻尾を持ってぶら下げたらケプラーが詠太の耳に噛みついたままくっ付いて来た。
「うわっ、犬の数珠つなぎ!」なんて言ってる場合じゃない。

ケプラー、一瞬でもリーダーやらせてあげたい。
なんとかしてあげたいけどこればかりは人間の力では難しいんだよ。

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