アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

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誰かわけを教えて!

 最寄駅への道を急いでいると、道端にミドリ色のカマキリがいた。
小さな鎌をゆらゆらさせながらそろそろと進んでいる。
『鎌ユラユラの技』は、枝葉で獲物を待っている時に、風に吹かれた木々のふりをするためだ。
でも、アスファルトの上でユラユラしている場合じゃないだろう。
「車に轢かれちゃうよ。」
草むらに連れて行こうとするが、強硬に抵抗する。
親切心でやっているのだという事を理解してくれない。

どうにかこうにか茂みに連れて行き放したが、本当にカマキリの役に立てたのかわからない。
「道の反対側に渡りたかったのに何で元いた方に戻すんだよ!」
って思ったかなぁ、などと想像しながら歩いた。

冬に向かう秋の終わり、駅までの道に毎年沢山のカマキリの死骸を見る。
冬の手前で死んでいく虫たちは数多いけれど、なぜカマキリだけが道路で死ぬのだろうと不思議に思う。
道路をユラユラしながら横断しようとして車に轢かれるのだろうが、なぜ横断するのだろうか。

交尾の相手を必死に探し求めて縄張りから移動しようとするのか。
それとも交尾も産卵も終わり、体力を使い果たして動けなくなったのだろうか。

その日、用事を済ませて駅から帰る道すがら、自殺願望の別のカマキリを見つけた。
草むらに追い立て、逃げて行くカマキリに「なぜなの?」と思わず声を掛けた。

私にとって『カマキリの自殺』は冬の訪れを告げる季語だ。

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