アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

PageTop

晴れ女

23日、『母を偲ぶ会』を横浜某レストランで行った。
母はしんみりしたことが嫌いで、昔からお葬式は誰にも知らせないでほしいと言っていた。
黒の喪服も着てほしくないと言っていた。
そのかわり皆には着飾って集まってもらい、歌ったり食べたりして騒いでもらうのが希望だった。

それで今回たくさんの方にご協力いただいて、コンサートや映像など企画を盛り込んでようやく実現したのだが、この日の一週間前の天気予報はくもりのち雨と出ていた。

母は最強の晴れ女だった。
「晴れ」エビソードには事欠かない。

年に一度の犬のオフ会では、一週間前の予報で雨と出ていても動じなかった。
「雨だってよ、延期か中止かなぁ。」と私。
母は「もうちょっと待って。雲の進路をずらすよう念を送ってるから。少し重いのよ、あと2,3日かかるわ。」
と。
聖徳太子か!

当日の朝、参加者から「土砂降りですが、どうしますか?」と続々電話がかかってくる。
あわてる私に「決行ですと伝えて頂戴。ただし止んだばかりで足元は濡れるから犬の足を拭くものを持参して。」と母は言い、そして本当に現地ドッグランに着いた途端雨は止んだ。
そんなことが何度もあった。

二人でツアー旅行に参加した時もそうだった。
雨の中バスに乗り、観光地でバスが止まり、ドアが開いた途端に止んだ。
散策して、お昼ご飯を食べて、再びバスに乗り込んだら降り出した。

母の予報はテレビの天気予報よりよく当たった。
特に台風の進路は白く筋になって見えると言い、テレビを見ながら「あそこは通らないわよ。」と言った。
なんの力かわからないが、当ててるのか、本当に念力でずらすのか、それもわからないが、確かに母の行くところ、いや、母と一緒に人が集まるときはよく晴れた。

だから母の死後も、晴れると母がまだどこかから念を送っているような気がした。

母のお葬式も予報は雨だったが、降らなかった。
お骨を抱いて家の前で車を降りた途端にポツポツと降り出した。

四十九日も降らなかった。

母の友人がお墓詣りに来て下さった時も、最寄の駅に降り立った途端雨が上がった。

そして23日の前日、私は母に言った。
「今も本当にいるなら降らないようにして。天気予報では午後から雨だけど、会が終わる夕方まで、ついでに言えば家に帰るまで降らないなら、信じるから。見えなくてもそばにいるって信じるから。」
「それって脅迫!?」と母は言ったかも知れない。

でも本当にみんなが家に帰りつくころまで降らなかった。
私が家の前で車を降りたとき降り始め、「それにしてもタイムリー。」と笑いが込み上げてきた。

「ずっと見守るから。」ときっと母は言っているのだ。
ありがとう。

e142.jpg

スポンサーサイト

PageTop
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。