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アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

あやめの出産『2』

 次男くんは最初からお乳を吸う力が弱く、初ウンチも出なかった。
お乳を吸って、それがウンチになって出て初めて、消化器官が健全に動いていると分かる。
だから、お乳を吸う以上にウンチが出ているかが大事だし、出せるまで力める体力があるかも重要だ。
次男君はどちらも弱く、呼吸も荒く、全身を触診すると、頭蓋骨も発達が遅れていることが分かった。

 80gは確かに小さいのだが助けられない大きさではない。
しかし内臓が未発達では打つ手がない。
産まれて数時間後には苦しがって「ピーピー」と弱々しく鳴きだした。
 手は尽くしたものの、やはり見る間に弱って行った。

 赤ちゃんがか細い声で鳴くと、あやめが首を右に左に何度もかしげながら赤ちゃんを覗き込んでいる。
具合が悪いのが分かるらしく、「何で鳴いているんだろう。」と心配しているのだ。
胸が痛くなる。

 犬を飼っている人は、犬が首をかしげるのを見たことがあると思う。
大抵は飼い主が話しかけている時だ。
「おすわり」と言ってかしげる犬はあまりいないだろう。
かしげる動作と言うのは、意味がつかめない時にする動作なのだ。
耳の位置を動かしながらなんとか聞き取って意味をつかみたいと努力している姿なのだ。

 それを赤ちゃんにしている。
鼻がくっつきそうなほど顔を覗き込んで何度もかしげている。
私はあやめが自分の子供にその動作をしているのをただ見つめるしかなかった。
出来ることはもうないのかなぁ。
無力だ。

 次男は次の日の夜、あやめの両腕にしっかり抱かれたまま天に昇った。
あやめの目を隠して見えないようにしながら赤ちゃんをそっと抱き取ったが、あやめは何も言わなかった。
「きっと分かっているのよ。」
と母が言った。
そうかもしれない。
それまでいらいらして吠えていたあやめがおとなしくなって残った子たちの世話に専念し始めた。

 思えばアミの初産も同じ、末っ子はお空に昇った。
アミとあやめはどこかで縁があるのかも知れないね。

e58.jpg

生れたばかりの次男。
次の日お空に昇りました。
あやちび4

心配そうなあやめ。
あやちび3

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コメント


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二男さん…お気の毒でした…
あやめちゃんも村上さんも 見守ることしかできなくて つらかったでしょうね…
ブリーダー業は 喜びと悲しみの繰り返しなんですね…

ぴーすけ | URL | 2014-04-21(Mon)19:06 [編集]


Re: タイトルなし

ありがとうございます。

こればかりは慣れることがないつらさですね。
この子はなんのために産まれてきたのだろう、命って何だろうって、
そのたびに考えさせられます。

犬を通して私は自分の命のことを学んでいるんだなとしみじみ思います。

村上アキ子 | URL | 2014-04-22(Tue)23:13 [編集]