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アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

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あみり、隠れる

 誰がトイレを失敗したか、見ていなくてもほぼわかるものだ。
色と量と場所で推理が出来るのだ。
特に腎臓の悪いあみりは無色透明なのでわかりやすい。
ただし100%絶対とは言い切れないので歯切れの悪い怒り方になる。

夜寝る前に部屋の隅に透明な水たまりを見つけた。
「あーっ、誰これ!あみりでしょ!」
その途端あみりが部屋を斜めにすっとんで逃げた。
やっぱり・・・。
自白したようなものだ。
隠れる所がないかじたばたと走り回ったあげく、ベッドに寝ていたあやめの後ろに3段跳びに駆け上がって隠れた。
「ぷっ」と吹き出しそうになるのをこらえて顔は怒った顔をする。
「こらーっあみり、なんでこんなところでするのぉ⁉」
あみりはあやめの陰から追い詰められた鹿のような目で震えながら見る。

さらにどすの利いた声で怒ると、前にいたあやめがすっと一歩前に出て、あみりと私の間で視線を遮った。
ひたむきな目でじっとわたしを見つめる。
『もうこれ以上怒らないであげて。』と言わんばかりだ。

感動。いいやつだ。

昔パピーと言う女親分がいた。
雄のアルファロとリーダー争いをして喧嘩が絶えなかったが、男で体格の良いアルファロよりパピーの方がチームの人気を集めて慕われていた。
ウェブの漫画には描いたが(本になるとき選から洩れた)、とにかく義理人情に厚い子だったのだ。
弱きを助け強気をくじくを地で行っていた。
母が怒ると、皆とばっちりを恐れて怒られていない子まで小屋に逃げ込み嵐が過ぎ去るのを待つのだが、パピーだけは母と怒られている子の間に入り母の振り上げた手を前足で押しとどめてじっと見つめるのだ。

そのパピーを思い出した。
鉄砲玉娘のあやめにそんな優しい心根があるのだろうか。
偶然そう見えただけだろうか。

次の日、またあみりが失敗した。
「こらーっ。」
すっ飛んで逃げる所を捕まえ、「ここでやっちゃダメでしょ。」と叱った。
あみりはアミと同じで非常に感受性の強い子なのであまり怒り過ぎると逆効果だ。
強くは怒らなかったが、それでも「ぴー」と泣き叫ぶと震えながら逃げて行った。
そこにすかさずあやめが割って入り、私の腕に手をかけて尻尾をお尻ごと振り、そのあとあみりに寄り添って顔を舐めてやっている。

やっぱりそうか。

他の子にそういう態度を取っているのはあまり見たことはないけれど、あみりには特別な情があるのだろうか。
生まれた時から一緒だし、小さいし、病気だし(これはわかっているかは不明だが)、娘同然の気持ちなのだろうか。

あやめ、お母さんは嬉しいよ、良い子に育って。
それにしてもそんな良い子なら、君自身トイレ失敗するのやめてくれないかなぁ。

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