FC2ブログ

アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

流産

 残念なことにすみれが流産してしまった。
3月19日夜、ヒーヒー泣き始め、暗い所にもぐりこんでガリガリと掻きむしり始めた。
まさか、とお尻を見ると緑色に汚れている。
胎盤が剥がれて出て来た色だ。

犬の妊娠期間は60日前後なので、出産予定日まで10日以上ある。
人間なら8ヶ月くらいの早産と言うところか。
人間は設備が整っているからまだ何とかなるが、犬ではほとんど望みはない。
産まれたとしても、まだ毛も生えてないネズミの子の様で、助けられる術はない。

 結局4日かけて計6頭(体内で吸収したような気配も入れれば7頭)が出てきてしまった。
全員死産で、直前まで生きていたような子もいて、小さいながらも犬の形になっていて哀れなことこの上ない。

 妊娠30日位から、「もう明日産まれてもおかしくない」と言うほどお腹が張っていた所をみると、小型犬の中でも小柄なすみれに6~7頭はどう考えても多すぎたのではないか。
ゴールデンレトリーバーならまだしも、パピヨンでこの数は初めての経験。

 その後すみれは具合が悪く、食欲もない。
当然機嫌も悪く、顔に険がある。
一人で二階に上がって私のベッドの上で一日中寝ている。

夜、あやめが寝に上がって来たら、すみれが鼻にしわを寄せて唸った。
「近寄るんじゃないわよ!」
その時のあやめの反応ったら!
すごくびっくりした顔で私に振り向き、「ひゃい~ん」。
直訳すると「ママ、いつもおとなしいすみちゃんが怒ってる。私何にも悪いことしてないのに、ひどい!」
って感じだろう。

そうね、あやめちゃんには分からないだろうけど、すみちゃんは大変な経験をしたんだよ。
そのうちもとの優しいすみちゃんに戻るから、もうちょっと我慢してあげようよ。

e55.jpg

PageTop

食欲

 すみれとあやめの交配から40日、少しずつおなかに張りが出てきた。
すみれは明らかに妊娠したようだ
40日で産まれてしまうのではないかと心配になるほど、縦横同じのボールみたいになっている。

 問題はあやめ。
全然おなかは大きくならず、交配後20日前後からドッグフードを全く受け付けなくなった。
つわりとも言えるが、胎児吸収の時も食べなくなる。

胎児吸収とは、人間でいえば流産のようなものだろうか。
人間でもまれにあるようだが、犬などは体内で死んでしまった胎児が出てこないで母体に吸収されてしまうことが時たまある。
 自然の摂理で、降りるくらいなら吸収して栄養に変えてしまおうという事だと思うが、そうなると食事をとらなくてもおなかが空かないのか、具合が悪いのか全く食事に手をつけなくなる。

 ご飯を食べなくなったあやめに、なんとか少しでも食べさせようと、フードをふやかして見たりササミを混ぜて見たり、さっぱりタイプのドライフードに替えて見たり・・・。
 夜になると少し食欲が出るようで、一粒ずつ指ではじいて飛ばし、じゃれて思わず食べる方式で20粒ほど食べてくれる。

それを見ていて思い出すのは、私と弟が小さかった頃、もう一口食べさせようと、母がスプーンにご飯を乗せて「ぶーん」と言いながら飛行機の真似をして口まで持って行っていたこと。
つられてきゃあきゃあ言いながら食べたものだったが、犬も子供も大して違いはないらしい。

真似して「ぶーん」と言いながらフードを口元に持っていくとパクっと咥えた。
やっぱり同じだ。

 40日過ぎて、ようやくあやめのお腹が少しではあるが張り始めた。
病院でエコーを撮ってもらうと、2頭は確実、もしかしたら3頭かもとのこと。
やった!
とにかく無事に元気な初赤ちゃん産んでね。

e54.jpg

PageTop

シャンプー

犬たちを日替わりでお風呂に入れた。
冬は寒いので少しくらいヨレヨレでも見て見ぬふりをしているが、先日の雪遊びでどうみても汚ない。
まずはあやめを洗い、次の日すみれを洗った。

 うちはスペース上トリミング台を置けないので、ドライヤーは脱衣所にある洗濯機の上だ。
すみれを乾かしていると足元で「ひゃん」と言う声が。
みるとあやめが足元に座り込んでいる。
「ちょっと待っててね。」と声を掛けてドライヤーをかけ続けていると、また「ひゃん、ひゃん」。
何を要求しているのかわからないので、とりあえず狭い洗濯機の上にあやめも上げてみた。 

するとあやめはおすわりしてドライヤーをかけてもらう時の体勢を取り、心もち上を向いて目をつぶってうっとり。
しょうがないのでドライヤーの風をたまに当てるようにした。

うちでもお風呂嫌いの子は結構いるが、他の子が洗ってもらっているのを見るとジェラシーは感じるようで、みんな順番待ちをするように母を取り囲んで待っている。
 それを見ているとお風呂が好きとかドライヤーが好きとかいう事より、ママの愛を独占している感が好きなんだろうなぁ。

 それでも「一緒にドライヤー当たりたいので横に乗っけて」とまで言う子は少ない。
不思議ちゃん・あやめ、そのリアクションがいちいち可笑しい。

e53.jpg

PageTop

学習?

 夜仕事をしているときに母が部屋に入ってくると、あやめが妙な声で吠える。
威嚇か怯えか遠吠えか、「ひょおひょお」「あおあおぉ」「ぎゅるるる」みたいななんとも表現のつかない声だ。
たぶん夜中に物音がしたので怖いのだろうが、母かも知れないから本気で吠えたら悪い、でも怖い・・・みたいなどっちつかずの声だ。

 そのたびごとに唸りながら震える体を抱きしめ「よく見なさい。おうちの人でしょ。泥棒じゃないでしょ。」と言い聞かせているがなかなかやめない。
この行事がここのところ毎晩続いている。
変犬・あやめは大胆な癖にどこか臆病なところがあるみたいだ。

ところが先日、あやめを抱きしめてなだめ、ようやく黙ったと思ったら、まったく同じ声が聞こえた。
「ひょおひょお、ぎゅるるる・・・」
なんだっっ。
振り向くとすみれが全く同じ旋律で吠えているではないか。
群れで生活する生き物の情報のリレー現場を間近で目撃した気分!

 一頭のサルが石を使ってくるみを砕くとそれを見ていた別のサルが砕き、全体に広がっていく。
子犬も母犬のしぐさをまねて生活のルールを学習していく。
多頭飼いの飼い主は経験したことがあると思うが、先住犬のやることを見て、新参犬はルールをより早く学ぶ。

それにしても九官鳥のように全く同じフレーズ、同じトーンとは。
そんなことまで真似るなんて可笑しすぎるよ。

※漫画の連載が終わって、この一コマエッセイを描き始めてから早いものでちょうど一年。
そろそろ続編の準備をしなければと思っています。
構想は少しずつ形になりつつありますが、続編を始めるには覚悟がいりますね。
今度は長編必至なので、もう少々お待ちくださいませ。

e52.jpg

PageTop

犬釣り

 あやめ、とにかく歯が強い。
前にも書いたが、口紅を平らに噛み潰したり(あれは金属です!)、噛んでも傷がつかないような素材で出来ている犬のおもちゃを噛みちぎったりする。

 玄関前で走り回っている時、アミなら「シューッ」の掛け声で私の前を駆け抜けて行ったり来たりしてたのに、あやめはまっすぐ私目掛けてぶつかってきて、上着の腕部分に噛みつくのだ。
そ、それって警察犬だよね、テレビで見たことある。
「ガウガウ」と喉を鳴らしながら飛びかかってくる。

「ガウガウ」には2種類あって、「やっ、あやしい奴だ。やっつけろ!」の意味と「なぁんて楽しい遊びなんだろう!思わず笑っちゃう!」の意味とがある。
飼い主や、同居犬とふざけている時は基本後者で、「ガルル」の喉で鳴らす音程が威嚇の時より高い。

 もちろんあやめも「ごきげんだぞーっ!」の方なのだが、突進の勢いはどちらかと言うとちっちゃいシェパード。
ちょっと『ファンシーな小型犬、パピヨン』、のイメージとは程遠い。

そして最近発見。
あやめがおもちゃを咥えているのを取り上げようとしたらそのまま付いて来た。
「釣れた釣れた!」なんて母と面白がってはいるが、あごの力は相当強靭だ。
あやめも結構面白いらしく、これも「ガウガウ」言いながらぶら下がっている。
やめようとすると「ぶら下げろ」とリクエストされる。

 これで、あやめの前世は、ラブラドールレトリーバー(水が好き)に加え、シェパード(警察犬)も視野に入ってきた。
何にしろ大型犬だったことは間違いない。

e51.jpg

PageTop