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アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

まさか・・・?

5月10日母の納骨をした。
はやいもので49日、記憶に残っていないほど目まぐるしい日々だった。

 帰る途中、弟がボソッとつぶやいた。
「昨日の夜中、ゴキブリが出たんだよ、それも天井に。」
「ふーん。そりゃ嫌だよねぇ。」
「それでしょうがないから殺虫剤で殺したんだよ。」
「うん、・・・?しょうがないよね。殺すよね。」

弟は相変わらず暗い。
「オレさ、納骨を明日に控えておふくろがどんな形でもいいから会いに来てくれないかなぁと寝る前思ったんだよ。」
「ああ、戦死した人がホタルになって帰ってきた話とかあるもんね。」
「そしたら夜中にゴキブリが出た。」
「・・・ゴキブリになって会いに来たかもって?」
「・・・そう、そして殺しちゃった。」
「うーん、でもまさかゴキブリはないでしょ。」と私。
「いや、その時間帯に家の中まで行ける生き物の選択肢はそんなにないから、もうコイツしかないと思ったとか。」
「・・・えーっ!・・・いや待て、ありうるか・・・?」

やっぱりないよ。
母が生前地球上でもっとも許せなかった虫に借りを作るとは思えない。

ぜひ今度は昼間、きれいなアゲハでお願いします。

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今年はどうする?

 やたらと忙しいので今年はどうしよう、と思っている。
何かって?
アゲハの飼育だ。

母の闘病中はもちろん無理だと思っていた。
亡くなった時もあり得ないと思っていた。

虫の事までなんて絶対無理!
人間と犬で精一杯!

そう思っていたのに窓の外をアゲハが飛び始めるとそわそわする。
ゆずの木を見上げて新芽の葉を下から透かして、卵が産みつけられてないか知らず知らず探してしまう。
いつの間にかホームセンターに行っていて、フェンネル、みかん、山椒、月桂樹の苗を手にして代金を支払っている。
家に戻って、手入れし直した庭の片隅に植えてつぶやく。
「本当に今年もやるつもり?」
もう一人の私がつぶやく。
「いやいや、一応植えるだけだから。」

数日後、今度はバラの苗を買って来た。
観葉植物はやって来たが花系は初めて。
それもバラは。
「そこも手を出すの?」

命を失うのは辛い。
特に愛していればいるほど辛いし、辛いのが分かっているから怖い。
観葉植物でさえ、元気でつやつやした新葉を出してくれればこちらも元気になるし、しんなり死にそうになると気が重くなる。
蝶も犬も人も葉っぱ皆同じだ。
『ぼーくらはみんな生―きている♪』の歌詞を地で行っている。

そんな命たちに囲まれるのは、失う辛さを補って余りあるほど力をもらえる。
命を失って寂しい時、「それでも生きるって素晴らしいよ!」と言ってもらえるのは素敵なことだ。
だから、人は近くに命を置きたがるんだろう。

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ピアス

 思いつくことを色々やって見ている。
そのうちの一つ、ピアスの穴をあけた。

何を今さらとお思いかも知れない。
「えっ、開けてないのぉ。」と、以前も良く言われた。

私もながいこと開けたいと思っていた。
イヤリングをしていると、しまいには頭痛になるほど耳が痛くなる。
出先で痛くて外してそのまま忘れて置いてきてしまう。
デザインもピアスの方がバラエティ豊かだ。

でも母が嫌がっていたのだ。
喧嘩するほど『ピアスの穴開け』は人生の一大事ではないので、親子の平和を選び、イヤリングを落っことしまくりながら生きて来たのだ。

そのうち私自身も怖くなってきた。
『開けた穴から白い糸みたいなのが出て目が見えなくなった。』なんて都市伝説、一度は聞いたことあるよね。
『耳はツボが集まっているから、体調が悪くなる。運も落ちる。』なんてのも。
友人はいつまでも穴がじくじくして、キャッチがその穴の中に飲み込まれ(きゃーっ怖い!)私がほじくって取り出したことがあった。
ここ何年か指輪をはめた所がかぶれるようになって、とうとう金属アレルギー発症かと思い、それも若干心配。

ちゃんとした所で開けようと、テレビでCMしている美容外科へ行った。
美容外科に足を踏み入れたのは初めてで、受付を済ませると迷路のような個室のブースに案内された。
待合室も人と会わないようになっているのだ。
椅子一つ分のブースに小さなテーブルとモニターがあって、テーブルにはいろいろな写真と説明入りのメニュー。
モニターは鼻、目、あご、などの症例ごとに術前術後の映像を流していて、「気になるものがあればスタッフにお尋ねください」とある。
あやうく夢遊病者のように尋ねそうになった。

アシスタントスタッフに金属アレルギー対策のチタンのピアスを用意してもらい、次に医師がやって来た。
「なぜ開けようと思ったんですか。」と聞かれて、「先月母が亡くなって」と言った。
医師はまるで、「わかります、そういう時はピアス開けたくなりますよね。」とでも言いたげに深くうなずいた。

無事右耳2つ、左1つ開けてもらって帰宅、消毒して寝ようとするとあみりがごそごそ覗き込んできた。
匂いを嗅いでからペロッ。
「ママ、大変、ゴミついてますよ。」て言いたげだけど、消毒中なんだってば。

P.S. ピアスの穴はじくじくもせず、アレルギー反応も起きず、白い糸が出て気を失ったりもせずきれいな穴になっている。ご報告まで。

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ふたたび脱走

 便利屋さんなるものを呼んで、庭を片づけてもらった。
錆びた犬止めフェンスや、使いかけの材木などのあふれんばかりの庭のゴミが、1時間半で見違えるほどきれいになった。

すっきりしたのはいいけれど、あみりが以前脱走したフェンスの隙間がさらにむき出しになってしまい、金網を買ってきて隣家との境15メートル分を塞ぐことにした。
端の方から針金で留めて行き、途中で振り返ると、まだ金網を張っていない箇所からあやめが脱走しようとして挟まり、にっちもさっちも行かなくなってもがいているではないか。

「こらーっ、あやめ!何やっているの!」
駆けつけて挟まっているのを引っこ抜いた。
小言を言っていてふと見ると隣家の庭をぐみが歩いている。
まじ!?
脱走済み!?
平静を装いながらフェンスを乗り越え、「ぐみ~❤ぐみちゃ~ん、おいで~。」としゃがんで呼ぶと、怒られると思ったのだろう、最初は隣家の裏に回ったりとうろうろ逃げ回っていたが、ようやくおずおず寄ってきた。
ほっとして戻り、ぐみを下に降ろすと、隣家の裏からもう一つ白い影がチョコチョコ出てきた。

・・・あみりだ。

つまり、まずあみりが隣家に探検に出かけ、それを見たぐみが真似をして、さらに「私も!」とあやめが通り抜けようとして引っかかったらしい。

一日がかりで金網を取り付け、次の日からは脱走劇は起こらなくなった。
ほっとしたが、挟まってジタバタしているあやめを写真に撮りたかったと思う今日この頃。
シャッターチャンスをものにする人のすごさが分かるなぁ。

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久しぶりのお散歩

 本当に久しぶりだ。
今日、数ヶ月ぶりに犬たちを散歩に連れて行った。

思い返して考えると、母の病気が発覚して以来、散歩はおろか庭で遊ばせることも出来なかった気がする。
昨年8月16日、あみりが60gで産まれて夜も付きっきりの看病が続き、11月あみりの腎臓病がわかり、翌月母の癌宣告があり、子犬の出産があり、20歳間近の最高齢クイーンの具合が悪くなり毎晩泣き続けて1月に亡くなり、母の病院を4つ掛け持ちし、週6日朝10時から夜9時まで、音楽教室で教え、怒涛の日々だったのだ。

あみりは腎臓病でたんぱく質禁止、母は断糖療法にチャレンジしたのでたんぱく質中心、でもあみりも母も作った食事を食べられないことが多く、そうすると再度スーパーに買いに走り、別メニューを作り直す。
夜レッスンが終わってから犬の世話と犬舎の掃除をしてスーパーに行くのは日付が変わってから。

今年に入ってからは家から駐車場までも歩いている暇がなく、ほとんど走っていた。
すきまの時間があればむくんだ母の足をさすったりと、やることはあとからあとから湧いてきた。

そんなわけで、犬たちには申し訳ないと思いつつ、全て後回しにして来てしまった。
葬儀が終わってから、庭には出せるようになったが、なかなか散歩に連れ出す時間は取れないでいた。

今日は風は少しあるものの暖かく、散歩コースの途中の公園で子供たちが野球をしていた。
「カキーン」とときおり音が聞こえていた。
突然、日常が戻った気がした。
何も変わっていない普通の午後だ。

歩ける大人たちとは別メニューで、あみりは単独でお散歩の練習だ。
うちでは初めての胴輪。
私の親指と人差し指で作る輪っかであみりの首回りが余ってしまうのだ。
そんなリードは売ってない。
ちょっとぶかぶかしている胴輪をつけて、家の前の路地を抱いて出て、帰りの50mだけ歩く。
一所懸命チョコチョコついてきて、何往復かするころには随分上手に歩けるようになった。

達成感を感じたのだろうか。
ちょっと大人顔で嬉しそうだ。

さあ、地球にいる間は、人も犬も一日一日を満喫しよう!

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