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アミはアミなの!

犬と暮らすWEB漫画

≪異物発見!≫

 あやめを抱いていつものように撫でていると、外ももの付け根あたりに手を当てたとき何かに触れた。
縦2センチ、横1センチ位の固いものだ。

ドキッとした。
普段、うちの犬を飼ってくださっている飼い主さんから、ポリープが見つかったと狼狽して電話がかかってきても、「大丈夫、良性の可能性も高いんだから、気を確かに持って検査してきて。」なんて言っているのに、我が事となるともう心臓が跳ね回る。

固いから脂肪腫ではなさそうだが、形がざらざらしていていびつだ。
何だろう。

あみり達が病弱でもあやめに救われているのだ。
言い方は変だが、もしあみりとの別れが来たとしても、まだあやめがいると思うだけで救われる。
あんじゅも元気だが、まだ相棒というには意志の疎通がお子ちゃまだ。

心の支えのあやめに腫瘍!?
まだ3歳なのに?
いやいや人間でさえ最近若くして逝ってしまう芸能人の話も多いではないか。

次の日の朝、獣医さんのもとへ駆けつけた。
I先生は注射針を刺して組織を吸出しながら「筋肉に根がくっついてますから腫瘍ではありますね、組織検査はしてみますが危険な感じはしませんよ。」とおっしゃった。
しこりのなかをあちこち針を動かしているのにあやめはジッとしている。
「おとなしいですね。痛くないんでしょうか。」と私。
「そりゃ痛いですよ!緊張しちゃってるんですよ。」と笑いながら先生。
そうなのか。犬とは不思議なものだ。
同じことを私がしたら、泣き叫ぶに違いない。
それは心を許しているからなんだね。

 さて、数日後、検査結果は良性。
経過観察になった。
ふー、良かった。

改めて思う。
死ぬことに早いも順番もない。誰が先かもわからない。
理不尽だろうと心の準備が出来てなかろうと、死は必ずやってくる。

なんとか平等に悔いなく愛さなきゃね。
あやめ、よろしく頼む。

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≪春一番のアゲハ≫

 春一番の蝶々は4月に飛び始める。
どこからか湧いて出てくるのでもない、卵から孵るのでもない。
冬眠した蛹から蝶になるのだ。

 と、いう事は11月頃から5か月!一年の半分弱を蛹で過ごすことになる。
これは長い。
芋虫でもない蝶でもない半液体のような状態から蝶々になること自体とんでもない大変身なのに、冬眠からも覚めなければならないという二重苦の大作業だ。

 4月21日の夜、ブラケースで冬越しした4つの蛹のうちの一つが羽化していた。
蛹は今回すべてナガサキアゲハだ。
一日中忙しく、見る暇がなかったのでいつ羽化したのかがわからないが、羽が伸び切っていたのでしばらく時間が経っていたと思う。
普通飛べるようになるまで羽化して数時間はかかるので、朝方飛んで行くのだろうと、そっと寝室から目が届く庭先に出しておいた。

雨上がりの朝になってもアゲハはそこにいた。
大丈夫だろうか。
さらに3時間してみてみるといない。
良かった、と思いながらも念のために庭に出てみると足元の板切れにしがみついている。
葉につかまらせようとしてもポロリと落ちる。
飛んで行ったように見えたが数メートル先でまた落ちていた。

死んじゃうんじゃないだろうね、せっかくアゲハになれたのに。
考えてみれば半年前は芋虫だったのだ。
そして半年間眠っていて、起きたと思ったら大変身を遂げて出てきたのだ。
手足のしびれ感は相当なものだろう。

「しびれてるんだよね、思った以上に力が入らないんでしょ。きっとそうだよね。」
出かける時間が迫っていたので日なたのゆすら梅の木に乗せた。
夏の羽化の方が飛べるまでの時間が短いので、あっためた方が回復が早いかと想像したためだ。
かなり葉が密で落ちる心配は少ない。

帰って来たのは夜9時近くで、アゲハはいなくなっていた。
明かりをつけて木の下や地面を探した。
翌朝も再度くまなく点検。
やはりいないようだ。
大丈夫だったのかな。
飛んで行けたのだろうか。
今夜ももう一つの蛹が透き通ってきて中の黒が浮き出てきている。
ぴくぴくと動き始めてもいる。
と、これを書いている間に再度振り返ると羽化していた!

やはり明日一日かかって飛べるようになるのだろうか。
そうだといい。
一匹目が異常ではなかったことの証のような気がして。
晴れる一日になりますように!

翌日談:二匹目も午後までかかって飛んで行った。
良かった。

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≪さすがあやめの子≫

 別室で仕事をして戻ってくると、あんじゅがリビングで遊んでいる。
「なんで?」
リビングとキッチンの間はリッチェル(メーカー名)の60センチ丈の柵で間仕切りしてある。
どうも足元にあるケージ①からパソコンチェア②に乗り、柵を飛び越え反対側のコーヒーテーブル③に降り、ソファー④に降りたようだ。

うーん、生後2か月半でそれか・・・。
椅子を柵から離してみた。

するとジャンプしてやっぱり越えた。
相当危ない。

完全に椅子をどけてみた。
今度はケージの屋根から柵を登って超えた。
うそ。

それでケージを別の場所に動かした。
すると二日後リッチェルの柵の端に頭をこじ入れて力技で通り抜けた。
それで柵をパソコンデスクにビニールひもで固定した。

これでひとまず大丈夫になったが、きっと時間の問題だ。
ビニールひもを見つけて噛み切るかもしれないし、
椅子に飛び乗ることが出来るようになるのもまもなくだろう。
そのうち直接柵越えをするに違いない。
最近あやめ母さんの飛び越える様子を見て「ずるい、私も」と叫んでいる。
学習は早いに違いない。

あんじゅがリビングに脱走して一番怒るのはあみりだ。
「なによ、ぽっと出のくせに!」
初めて出来た手下のはずだったのがあっと言う間に体重も追い越された。
子犬らしく天真爛漫に私に抱っこをせがんでくるとそばでキーキー言っている。

あみりは自分が一番大切にされて、頼めばいつも抱っこされると思い込んでいるので腹も立つはずだ。
あわててあみりも抱き上げる。
片手に二人を抱くと、あんじゅが触ったとか触らないとか言ってあみりがまた怒る。
それで両手で一頭ずつ離して抱かなければならない。

仕事にならないので早々に二人とも降りてもらう。

うまく仲良く成長してくれるといいのだけれど・・・多頭飼いは大変なんだなぁ。

(前から多頭飼いじゃないかと合いの手が入りそうだが、多頭飼いだったのは母だ。私は多いときで2頭、多頭飼いのうちにも入らないくらいだ。)

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≪誰がアミか?≫

 さて、うちに黒い顔の女の子が3頭そろった。
はたして誰がアミか。

 あやめはうちに来たときは全くアミらしくなかったのに、最近はよく似ていると言われる。
ただ、アミが死んだのが11月6日、あやめが生まれたのが10月28日なので、生まれ変わりではない。

あみりは小さいし病弱なので、顔が黒い以外外見はアミではない。
ただ、目だけはアミの目だ。

あんじゅは外見は瓜二つ。色も模様も大きさも怖いくらい同じだと思う。
ただ、目は違う。アミのようなおっとりした目ではなく、あやめと同じいたずらっ子の目だ。

全員違うともいえる。
そして、全員ちっちゃいアミのかけらをもらっているともいえる。

前にも書いた。
一卵性双生児でも、大人になると違う性格になるという。
クローンで牛を作っても違う性質を持つという。

あみりがアミの生まれ変わりだとしても、病気を持って小さく生まれれば臆病で気の小さい子になるだろう。
歯も弱いからおもちゃを齧るのも好きではない。
おやつも興味がないから訓練にも身が入らない。
何でもよく覚えたアミに比べるとただカワイイお人形さんみたいに育つことはあるだろう。
でも私の世話と愛情を一身に受けられる。
もしあみりが5年しか生きられないなら、ぎゅっと濃縮して3倍かわいがるからねとあみりには言っている。
そうして欲しくてあみりになって生まれて来たとも考えられる。

あんじゅがアミの生まれ変わりだとしても、一人っ子で育児放棄されたアミと、4人兄妹の妹として愛情深いあやめ母さんのもとで生まれたあんじゅでは物心ついた時点から性格は違うに違いない。
身体も大きいので自信もあり、大胆で我が物顔にふるまう。
怖いものなしだ。
あやめ譲りで歯も手足の骨もしっかりしていてアジリティーもこなせそうだ。
今度こそ長く私と一緒にいるためにあんじゅになったとも考えられる。

そしてあやめ。
あみりやあんじゅが生まれるまでアミが待ちきれずに憑依していたとしたら。
うちに来ていた占い師さんがあやめを見つめて、「この子がアミちゃんですよ。」と言われたのはそのせいかも知れない。
今のところ私の相棒として犬グループを取りまとめているのはあやめだ。
あやめは私の右腕として私を助けている自覚があると思う。
私にとっては一番あやめを抱いているときがほっとする。
それはアミとの関係に似ている心情だ。

生まれ変わりかどうかは死ぬまで謎なのだろう。
もし生まれ変わりだとしても命は同じではないし、
生まれ変わりでないとしても愛情が減るわけではない。
あやめも、あみりも、あんじゅもみんなアミか結んでくれた縁という事ではアミのかけらを持っていて、みんなをいつの日か送ってから私が向こうに渡った時には、アミたち4頭がお花畑で迎えてくれるのも素敵だ。

そのサプライズを楽しみに地球生活を満喫しようと思う。

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